新卒入社後からの約10年間は東京本社及び横浜支店にて工作機機械の国内営業を経験しました。
10年目に太陽電池用部品(シリコンウェハー)製造をしている取引先の製造受託営業を海外顧客(太陽電池メーカー)に展開するビジネスが軌道に乗り始め、大阪支店にエネルギー部を立ち上げました。
当時、太陽電池業界は成長産業であり、客先からの製造需要に応えられないほどでした。
その中で客先への品質と納期の要求に応えながら、海外にある太陽電池メーカーの新規開拓を進めていきました。
アメリカ、ドイツ、ノルウェー、ウクライナ、インド、台湾、フィリピンと世界各国へ展開していき、当時は、最低でも月一回の海外出張を繰り返していました。
その後、旺盛な需要に応えるために製造元の会社とJV(ジョイントベンチャー・合弁会社)を立上げ自身は取締役営業本部長として出向しました。
KGKとして初の製造業への参画そしてJV事業であり、会社設立にはかなりのワークが必要でした。
JVが設立し、工場稼働後は、客先対応に加え工場内の5S活動、生産工程会議、品質向上会議や歩留まり向上への施策と、様々な問題に対峙し、時には製造側と激論を交わすような場面もありました。
会社立上げより運営そして製造業の現場に携われたことは今も私の大きな財産となっています。
その後、KGKの海外法人社長として海外駐在し、 日本にはない企業風土を肌で感じながら、輸出入サポート、現地企業へ向けて工作機械、産業機械の営業を進めました。
帰国後は「エネルギー関係の仕事を再度手掛けたい」という自身の希望もあり1部署を任せてもらいました。
新たな事業を模索しているところへ、取引先がタイに新工場を建設、そしてそこへ太陽光パネルの設置をすると聞き、その事業に対して環境省JCM資金支援事業(二国間クレジット)を採択する事業を組成させて頂くことになりました。
JCM事業は、途上国へ優れた低炭素・製品・システム・サービスの普及を提供し、対策実施により実現した温室効果ガス排出削減・吸収を定量的に評価して、日本国の削減目標の達成に活用するものです。
JCM事業は国家プロジェクトとも言えるだけあって今まで経験したことのない事務処理量や共同事業者様との連日のやり取りに疲弊することもありますが、事業規模の大きさや脱炭素化へ貢献しているという充実感にやりがいを感じながら日々仕事に向き合っています。
感染症流行による現地打ち合わせが叶わない状況をのりこえ、国家プロジェクトともいえる事業を完工し、部署のみんなとのチームワーク、海外店との協業によってなしえた事業が今後20年に渡りクリーンエネルギーを創出すると思うと感慨無量です。
どのような仕事も、絶対に1人では成し得ません。まず取引先のお客様がおられて、そしてメーカーであるサプライヤーさんがあり、自分の組織があります。我々商社は、お客様、サプライヤーさんの信頼なくして商いはできません。
社内においても、上司の方そして自分のチームメンバー、関係部署の協力があってはじめて1つの商売が成立します。
ですので、社外はもちろん社内においても"信頼に値する行動"を日々体現してみせることが重要だと考えています。
また、どれだけチャレンジングな場面や状況に自分を置くかが、自身の成長を左右すると考えています。
それは実際には難しいことで、私も含めて誰もが楽な方向に行きがちだと思いますが、自身の経験を振り返ると、冷や汗をかくような場面やハードルが高いなと思う打ち合わせほど充実感と成長が感じられた場面だったと思います。
ドキドキやワクワクを感じたり、新たなステージに飛び込む勇気を常に忘れないように心がけて仕事をしています。
現在の私は、カーボンニュートラル社会の実現を命題に掲げ、再エネ・省エネ分野にて後進国への脱炭素機会の創出にチャレンジしています。
GX(グリーントランスフォーメーション)推進を通じて事業を拡大し、企業価値を向上させるためにも、今後も挑戦する気持ちを忘れず、常に第一線で活躍する営業でありたいです。
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