私は小学生の頃から英会話教室に通ってきたことから、培ってきた英語力を活かせる仕事をしたいなと考えていました。
英語というコミュニケーションツールを用いて働くには営業が最適であると考え、就活の軸として「営業職」・「英語の利用機会があること」を二本柱としていました。
メーカーや商社など様々な企業の面接を受ける中で、「なぜうちの会社がいいの?うちの会社でなければいけない理由は?」という質問に一番苦戦していました。当時は「特にこれを売りたい」といった希望もなく、その企業にしかない魅力を自分の軸と照らし合わせて志望理由を答える事ができていなかったからです。そんな中、兼松KGKで面接を進めていく中で面接官から聞いた言葉に心が動きました。
「昔は日本製というだけで高くても物が売れたけど、今は海外製品もクオリティが上がってきているよね。例えば携帯電話とか、テレビとか、製品の価格においては日本は後手に回っている部分もある。でも、日本が今でもモノづくり業界で世界から注目されているのは、世界にはマネできない技術を持っているからなんだよ。製品を構成する小さい部品一つの中にどれほどの技術が詰まっているか考えたことはある?日本はそこに強みがある、その技術というフィールドで日本は世界と戦っているんだよ。」この話を聞き、私は日本人として世界で活躍できる強みがこの業界にあると感じ、このような考えを持つ人が働いている会社で私も働きたいと思い、明確な志望意思を持つようになりました。
この業界は女性の数が少なく男性ばかりであることに躊躇する気持ちもありましたが、だからこそ私がパイオニアとして前例を作り、今後の女性活躍推進に繋げることができるのではないかと考えこの会社に入社しました。
私たち兼松KGKはミクロ・ナノの世界で戦う企業と共に仕事をしています。その技術と共に世界で活躍できるオールラウンダーな女性営業を目指しています。
私が所属するGX営業部では主に産業機械、輸入機械を取り扱っており、私の担当は不織布、MLCC(電子部品)、バッテリー業界になります。
他にも、太陽光パネル等の環境商材の取り扱いもあります。
海外から日本に輸入した機械や部品を国内のお客様に販売することがメイン業務です。
例えばお客様からご依頼のあった機械を扱う海外の機械メーカーへ交渉し、機械の導入までをサポートします。また、機械の展示会等で気になる設備を見つけたら、今までうちで取り扱ったことがなくても、その機械メーカーへアプローチし、販売代理権を得て国内・海外のお客様へご提案することもあります。
日本製の機械を海外に輸出する業務もあります。
国内機械メーカーと協同し海外のお客様へ設備の販売をするため、メーカーの技術営業の方と共にオンラインミーティングをしたり、海外に出向き機械を納入したり、アフターメンテナンスを行う出張等もあります。
現在は、お客様からの問い合わせ対応・見積書や輸入通関書類の作成・資料の翻訳といった事務作業から、海外のお客様とのオンラインミーティング、国内客先への営業訪問、現場対応、海外出張など幅広い業務経験を積んでいます。
産業機械では、もとから仕様が決まっている所謂カタログ品は少なく、ほとんどの機械がお客様の要望に合わせたオーダーメイドになっています。
そのため、一つのプロジェクトに対して1年~長ければ数年かかることも稀ではありません。年単位でのスケジュール管理や業務遂行など大変なこともありますが、その分大きな金額が動きますし、達成感のある仕事だと感じています。
先輩が日本製の機械をメキシコに導入する輸出案件での出張に、「現場で見た方が分かりやすいだろう」と私も機械の据え付け、立ち上げ現場に同行する機会をいただきました。
据付現場での商社の役割は、現場の方が安全・スムーズに作業ができる環境を整えることです。タイムスケジュールの管理、通訳、記録、ミーティングなど、お客様の要望と現場を繋ぎ円滑に作業を進めるための橋渡し役をします。
しかし、毎回スムーズに作業が進むかというと決してそんなことはありません。メキシコの現場でも、トラブルに次ぐトラブルで、本来のスケジュールから3日も作業が遅れている(納期は絶対!)状態でした。
このままだと、作業期間の延長もしくは日にちを改めて再度渡航することになり、お客様にも生産開始時期の遅れなど大きな影響を与えることになってしまうという状況でした。
私は先輩と協力しながらスケジュールの見直し、ミーティングを重ね現場対応を行うことにより、何とか期間内にすべての作業を終えることができました。
トラブル続きだった現場で、空気が張り詰める場面もありましたが、作業を完了し終えると笑顔でお客様からありがとうと言っていただきました。
機械のテスト運用で製品を生産していく一連の動きを見たときには、無事に終わったことへの安堵と、自分が関わった機械から製品が作られていく様子を見ることが出来、感動がこみ上げてきました。
今度は1人で海外出張をし現場に出る予定があります。
知識も、英語力も不安なことはたくさんありますが、チャンスを逃すことなく一歩ずつステップアップしていきたいと思います。
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